ロワール河流域で最後に建てられたルネサンス様式の城
ルネサンス様式の美しい城で、典型的なロワールの古城の一つと言える。シャルル・ペローという童話作家の「眠れる森の美女」のモデルとなったお城。
フランス一庭園(5ヘクタール)が美しい城、1536年完成 ロワール川渓谷における最後のルネッサンス様式、19世紀に伝統的な庭園は取り壊され、パリのモンソー公園と同じ様式のイギリス式庭園になる。
お城そのものより幾何学模様の広大な庭園で有名です。
そのデザインは14世紀の古い文献に残されている。 所有者の変遷により一時期は庭園も公園に作り変えられるなどして荒廃したが、20世紀初めに所有者となった現オーナー一族の丹精込めた世話により往時の姿をみごとに回復し、バラやツゲをはじめとした様々な美しい花や樹を楽しめる。
「愛の庭園」よりシャトーを望む
装飾庭園、水の庭園、シンプル庭園、菜園、迷路に分かれているヴィランドリーの庭。装飾庭園には愛をモチーフにした庭園があり、『優しい愛』、『熱烈な愛』、『移り気な愛』、『悲劇的な愛』をイメージしています。たとえば、悲劇的愛の庭園は、愛のライバル同士の決闘に用いられた短刀と矛を表現しており、夏には決闘で流された血を象徴する赤いバラが咲いています。
左手前が『移り気な愛』、右手前が『熱烈な愛』
左手奥が『悲劇的な愛』、右手奥が『優しい愛』
ヘッジの中には鮮やかなベゴニアが植わっている。
全庭園のツゲは全長52km。除草は、ツゲの根が非常に虚弱なために100%手作業で行われ、毎年25万本の花や野菜の苗が庭園に移植されています。
秋の菜園
この庭園には、鏡のような水面を持つ池、運河、小さな滝、ぶどう園、果樹園、菜園などガーデニングに関する全てのものが揃っていて、温室も使われていた様です。城の中には当時書かれた植物の解説付スケッチが飾られている。とても細かく書かれていて、庭園作りを研究していたことがよく分かる。
どこまでもまっすぐ…右手が水の庭園です
「菜園」を十文字など整形区画に栽培する手法も、中世の修道士の伝統そのものであるから、中世からルネサンス期の遥かな時間軸を遡るのに絶好の空間であるかに思われる。
整形の区画の中にボックスウッドのマッシブでシャープな塊と、その中に繊細かつ多彩に、生き生きと育つ野菜や花々。
15世紀にトレドで建てられたマクダ公爵の宮殿から来ている。この宮殿の四隅には四つのサロンがあり、それぞれが金や多色の木を使った格天井でできた丸屋根を持っていた。
イスラム天井
貴族(子供用?)のおもちゃ
1905年に宮殿は取り壊されたが、そのうち三つの天井はそれぞれルーブル美術館とサンフランシスコ、マドリードの美術館に保存され、残る一つはヴィランドリーに移された。
ヴィランドリー城のダイニング・ルーム
いわゆる食卓ですが、一流ホテル並では。
スペインの芸術文化で飾られた城館内部には、16~18世紀のスペイン絵画のコレクションやスペイン家具、スペインのトレドから移されたムデハル天井などがあり、独特な雰囲気を醸し出している。
内部には童話の場面を現した部屋もあり、女性にはおススメのお城のひとつです。
池を取り囲む芝生の緑の綺麗さ
城館を囲む庭園は3層に分かれ、それぞれ異なった特色を見せている。水をたたえた庭園を最上層に据え、中段部には愛と音楽を表現した装飾樹木庭園、そして最下段には十字架をかたどった装飾菜園を設けている。
冬の様子
白いガーデンになりました。なんか雰囲気もかわりましたね。
柔らかな光がふりそそぐ
Photos-France.net http://www.photos-france.net/Le-chateau-de-Villandry.html
Villandry Site Officiel http://www.chateauvillandry.com/
Masashi's Diving & World Tour http://www.ne.jp/asahi/masashi/watanabe/castle_2/castle_2.htm
フランス地方菓子紀行 http://chou-fleur.hp.infoseek.co.jp/tour74.htm
(以上の内容はフランス観光局・ウィキペディア(Wikipedia)などより)